われわれはイエス・キリストを仲立ちとしてのみ神のほうへと引き上げられることができる。イエス・キリストを通してのみ、われわれは神との人格的交わりをもつことができる。イエスとの内面的共同関係をもつことによって、人は自分本来のあり方を、最初の本性を、神からおくられるのである。そのことによってのみ、人間は本来の自分自身になることができる。
伊藤勝彦『パスカル』181頁 講談社現代新書
読後感
導入の「アンチ・パスカリアン」の項は痛快。
そのあとの記述は、パスカルの時代と共にあった哲学思想(デカルトなど)との比較が主で、哲学に不慣れなボクには難解だった。
第4章「神への道」は、著者による愛情あふれるパスカルとその信仰理解がすばらしい!
第4章だけは再読したい!
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